2019年1月24日 (木)

2019年2月度月例会のお知らせ

2019年2月のJSHC月例会は、恒例のリアル宝探しゲーム第6弾です。出題者の若林さんから、今回もコメントをいただきました。

「ホームズ物語60編の中に隠された黒真珠を、みんなで楽しく捜しましょう。あっと驚く騙しのテクニックに貴方も挑戦してみませんか。今回は、皆さんよくご存じのゲームをテーマにするつもりです。」

ホームズ物語の中から黒真珠を探す、というゲームの性質上、できれば正典一式(どの出版社のものでも構いません)をご持参下さい。万が一お持ちでない場合、あるいは書庫の奥の方で取り出せないという方がいらっしゃいましたら、執行部からお貸ししますが、数に限りがありますので、この際ご購入されることをお薦めします。

また、効率よく解答を得ようとする場合は、ジャック・トレイシー『シャーロック・ホームズ大百科事典』などが大いに役立つとのことですので、お持ちの方は是非ご持参ください。

参加ご希望の非会員の方は、月例会執行部宛にメール(jshctokyoreikai@gmail.com)にてご連絡下さい (会員の方は事前連絡不要です)。

【日 時】2019年2月10日(日)開場13時、開始13時30分~
【会 場】アトラスタワー茗荷谷3F会議室
【交 通】東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅下車
【内 容】リアル宝探しゲーム「ボルジア家の黒真珠を探せ!第6弾」
【発表者】若林孝彦さん
【会 費】 300円

なお、以下は出題者の若林さんから届いた予告状です。求む挑戦者!

Yokoku1902

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2019年1月21日 (月)

2018年11月度月例会参加レポート

2018年11月度月例会の参加レポートを吉田友哉さんにお送りいただきました。月例会の雰囲気を感じていただければ幸いです。
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11月の例会は、「シャーロッキアーナ小ネタ集」でした。これは、通常の2時間近い発表はできなくても30分程度の発表は可能という会員の方が複数いらっしゃったということから実現されました。
終わってみればバラエティに富んだ発表を聞くことができ、いつものワンテーマの発表とはまた違う意味で非常に満足度の高いものでした。
当日は総勢6名により7つの発表が行われました。

トップバッターは仲田さんによる「時計の歴史」。
天武天皇が水時計によって日本で初めて時を測ったのが時の記念日のいわれであるというところから、14世紀以降の機械式時計の歴史、懐中時計、腕時計まで、文字通り時計の歴史を知ることができました。時計の仕組みもよく知らなかった私は、内部構造がこんな風になっていたんだ!と学ぶことばかり。そして、カンバーバッチさんのシャーロックがしていた腕時計が紹介されていて、ついつい欲しくなってしまいました。

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仲田文子さん「時計の歴史」

続いての発表は長浜さんによる「なんとなく買ったらホームズやドイルが出てきた本」。「イギリスの窓文化」や「化学と犯罪」といった、がんばればホームズの出現が予見できそうな本だけではなく、「謎の古代遺跡を歩く」や「ジョンレノンall that John Lennon」など予想不可のなもの、そして「1991横線当用新日記」など、偶然でなければホームズが登場することすら知らないまま入手できなくなってしまいそうなものまで、現物も含め紹介いただきました。

お次は日暮さんによる「ホームズとワトソンが腕を組んで歩く件」。シャーロッキアーナの観点からは挿絵と本文の比較、ビクトリアーナからは当時の風習などの観点からの分析が進み、ここまでは既に知っている方もいるかと思いますが、最後は元原稿の修正跡を検証するというドイリアーナの知識を使って結論を出すあたり、目から鱗だった方も多かったのではないでしょうか。
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この日一番の盛り上がりをみせた日暮さんの発表。ホームズとワトスンが腕を組むのがそんなに好きですか。

次は「長沼本Royal Rumble補遺」ということで、7月に開催された長沼本紹介企画の続きとなりました。明山さんからは、「推理小説ゼミナール」と「ミステリアーナ」を、卵ホームズ君がテンポよく紹介してくれる方式で発表いただきました。引用が多いとかネタバレありというのは7月の月例会でもよく聞かれたフレーズですがやはり共通しているようです。もう一冊は中島さんによる「SHの世界」。これは7月に日暮さんの発表が危ぶまれたため、中島さんが代打できるように用意したものの、日暮さんが無事に到着したため今回改めて発表することになったものでした。一番のポイントは登場人物の3Hとのこと。Hがつく三人の主要人物、おわかりですよね。ハドソン夫人がパジェットのイラストで描かれてないのが残念というのは同感でした。

続いても中島さんからの発表で、「すごく役に立つ『地球の歩き方どうでしょう』」。コンビニのローソンの一番くじので「水曜どうでしょう」と「地球の歩き方」コラボ冊子があたるのですが、その内容がヨーロッパ完全制覇ということで、フルカ峠が登場しているという紹介。実際の映像も紹介いただけましたが、7分間にわたってフルカ峠をドライブするというもので、ガードレールがなくて落ちそうで怖い様子がよくわかるものでした。

最後は、トロント公共図書館の司書を務めるペギー・パーデューさんによるホームズコレクションの紹介。トロント図書館は分館が100もありそのうちの一つリファレンス図書館の5階にドイルルームがあります。ちなみにこの建物は日系人建築家によるものとのこと。ドイル関連の資料に加えて、ホームズについても初版本をはじめ翻訳本、パスティーシュなどもあって充実している様子が伝わってきました。パジェットの原画やストランドマガジンなど貴重なものも多いようです。トロントも行きたい場所の一つになりました。

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トロント公共図書館には日本のホームズ本も沢山あります

ということで、いつもとは違った形式の月例会でしたが、こうした様々なテーマが一度に聞ける企画というのもなかなか面白いと思いました。また次回にも期待したいと思っています。

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2018年12月31日 (月)

2019年1月度月例会のお知らせ

2019年1月のJSHC月例会は、恒例の「『ホームズの世界』 を読む」です。
お手元に届いた機関誌『ホームズの世界』 の感想を参加者同士で話う企画です。

『ホームズの世界』をすべて読んでいればそれに越したことはありませんが、「一部分のみ読んだ」という方でも全く大丈夫です。他の参加者の感想を聞くだけでも十分楽しめると思います。ただし、参加する方は『ホームズの世界』を忘れないように!
なお非会員の方で、ホームズクラブの人たちはどんな研究をしているのかを知りたいという方も大歓迎です(当日は『ホームズの世界』をお貸しします)。 ホームズにご興味のある方、是非ご参加下さい。

また、これは毎年参加者の方々にお願いしていることですが、当日のディスカッションの際には、できるだけ「良い点」「プラス面」を挙げるよう意識していただきたいと思います。
ホームズクラブはホームズに関する研究の場であるとともに、シャーロッキアン同士の親睦の場でもあります。一部では、お互いに「先生」と呼び合ったり、参加者の肩書きを自慢しあったりする集まりだと思われているようですが(実際にそんな集まりもあるらしいですが……)、少なくともJSHC月例会は、古参や新参関係なく、セクハラもパワハラもない、参加者全員が平等な立場で語り合えるフラットな場にしたいと考えています。

折角ですから、楽しい雰囲気で進められるよう、皆様のご協力をお願いいたします。

【日 時】2019年1月13日(日)開場13時、開始13時30分~
【会 場】アトラスタワー茗荷谷3F会議室
【交 通】東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅下車
【内 容】「『ホームズの世界』を読む」
【会 費】 300円

参加ご希望の非会員の方は、東京例会執行部宛にメール(jshctokyoreikai@gmail.com)にてご連絡下さい (会員の方は事前連絡不要です)。

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2018年11月28日 (水)

2018年大発送について

12月は月例会はお休みで、年末恒例の大発送を行います。大発送とは、ホームズクラブの機関誌である『ホームズの世界』を、クラブ会員たちで発送するボランティア作業です。
できたての『ホームズの世界』を封筒に詰め、封筒に宛名ラベルを貼り、段ボールに詰めて、すぐに発送できるような状態にするのが一連の作業内容です。みんなで和気あいあいと作業を進める楽しい職場です。また、発送作業終了後にオークションや情報交換など、懇談の時間も沢山取っています。

【日 時】2018年12月9日(日)開場14時(厳守!!!!)〜17時
【会 場】ベイカー街通信をご覧ください
【会 費】無料!

年末大発送は、今やJSHCのイベントの中で全国大会に次ぐ規模になりました。作業開始時間前に来られる方も数多く、時間どおりにやってきたらもうやることがなかった、なんていうこともここ数年のお約束です。来られる方は、当日は開始時間である14時絶対厳守でお願いいたします(ここでいう「時間厳守」とは、14時「まで」に来るのではなく、14時「以降」に来てください、ということです。お間違えなく!)。
また、「和気あいあいの楽しい職場」ではあるものの、昨年は和気あいあいすぎてか若干作業が雑になっていたとの指摘が事務局からありました。今年は事務局による厳しい(!)指導が入りますので、覚悟しておいてください。

なお大発送は非会員の方のお試し参加は行っておりません。ホームズクラブ会員のみのイベントとなっておりますのでご承知おきください。

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2019年JSHC月例会スケジュールについて

JSHC月例会は、原則として毎月第2日曜日に開催しています(全国大会やセミナーの開催月は除きます)。2019年の予定は以下のとおりです。お試し参加も大歓迎ですので、是非皆様のイベントスケジュールに組み込んでいただければと思います。

1月13日(日)
2月10日(日)
※3月は全国大会・東京セミナー開催のため休会
4月14日(日)
5月12日(日)
6月9日(日)
7月14日(日)
※8月は軽井沢セミナー開催のため休会
9月15日(日)
※9月は全国大会開催月ですが、諸事情により第3日曜日に開催します。かわりに10月は休会です
11月10日(日)
12月8日(日)※年末大発送

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2018年10月31日 (水)

2018年7月度月例会参加レポート

7月度月例会の参加レポートを小野正晴さんにお送りいただきました。月例会の雰囲気を感じていただければ幸いです。
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7月の月例会は、東京では猛暑の日となりましたが、お試し参加の人も含め、大勢の方が参加した大盛況の例会となりました。
テーマは「長沼本Royal Rumble」。日本シャーロッキアンの草分け、長沼弘毅氏が、日本初の本格的ホームズ研究書「シャーロック・ホームズの知恵」を出版し半世紀以上が経つ中で、長沼氏が書いた全9冊の研究書を、9人の会員の方が魅力を紹介し、“読みたい気にさせるか”を競う、いわゆるビブリオバトルです。プレゼンは爆笑あり、深い頷きあり、と様々でしたが大いに盛り上がり、最後に参加者の得票で1位を決めました。
以下、筆者の責任でプレゼンの様子を、発表順に紹介します。(長沼本の題名は「シャーロック・ホームズの~」の~だけにします)

①中島さんによる「恩人」の紹介:8冊目の出版で、長沼氏が知っていることは何でも書いておこう(?)という意図で書かれた、調べるには面倒な知識が簡単に得られる便利本!ベル博士、パジェット、ドイルの冤罪証明事件など、専門書を読まなくてもこれ1冊を読めばOK!
https://youtu.be/oXxx7QnFF2k

②中西さんによる「健在」の紹介:“噂によると9冊中、一番つまらない”。中途半端で、しかも引用が多い(256頁中134頁)!でも、シャーロッキアンなら読み飛ばすことができ速く読むことができるメリットも!ボヘミアはミステリーとしての倒叙法で書かれているという説明には頷ける・・なので是非、読むべき!
https://youtu.be/G9brUWZHZG8

③吉田さんによる「紫烟」の紹介:グラナダTV制作の「ギリシャ語通訳」事件冒頭のホームズ・ワトソンの会話映像を巧みに利用し、2人の会話の字幕に本の内容紹介をダブらせ、ホームズ・ワトソンが紹介するという完成度の高い映像作品によるプレゼン。一方、筆者はその完成度に圧倒されて内容まで頭に入ってこなくなってしまいました・・・。

④日暮さんによる「世界」の紹介:“内容の紹介はしないが一番大切な本!”9冊の長沼本の構成は、1冊目の「知恵」は入門編。その後、文藝春秋社から出た5冊こそ、長沼氏が書きたいことを掘り下げたもの。その最初が「世界」。内容としては、今出版されている研究本ではすべて書かれている一方、当時のシャーロッキアンを知るためには必読。

⑤新井さんによる「挨拶」の紹介:1971年9月に、新井さんが初めて出会った長沼本。当時は700円だったそうです。ディープな世界に、初めは“ついていけない”と思ったものの、内容は結構面白いと感じ、その後、長沼氏との手紙のやりとりなど個人的な交友も始まった想い出の1冊だそうです。
https://youtu.be/K2UjOI6HNqc

⑥長浜さんによる「対決」の紹介:かつての長沼本の人気ランキングで最低の結果となったともあると紹介。第一部には、シャーロッキアンらしい考察があるものの、第二部、第三部には長沼説は出ていない。それでも当時、日本推理作家協会の理事長だった松本清張が推薦文を載せたり、伊丹十三(当時は一三)が装丁を手掛けたりしていたそうです。
https://youtu.be/Rkvv-871Ihs

⑦別所さんによる「大学」の紹介:9冊シリーズ最後の本。オックスフォードかケンブリッジかというホームズの出身大学の論争のみならず、さらっと読み飛ばすことのできない細やかさ、ホームズを愛する故の妄想力・・といったシャーロッキアンとして学ぶべき心得が書かれていて、必読の1冊。奥付の長沼氏の肩書に誤植ありというトリビアも。
https://youtu.be/yeiq_JUlQcU

⑧佐原さんによる「知恵」の紹介:当時、ほとんどホームズの研究本は出版されていない中での記念すべき1冊目。長沼氏のホームズ愛にあふれている様子がよくわかり、内容も基本的なことが多く書かれていて、最初に読むべき研究書(長沼本)!ただ、クリスティの「アクロイド殺し」のネタバレには要注意だそうです。
https://youtu.be/rPImLJT7wjE

⑨遠藤さんによる「秘聞」の紹介:9タイトル中の5番目は傑作が多い!ベートーベンの「運命」も5番目。ホームズの「バスカ」も5番目。故に9冊中5番目の「秘聞」も傑作!!といささか強引ながらも、中身は、聖典研究、ドイル研究、ビクトリア朝研究とバランスもとれていると紹介。

最後に、参加者が投票で一番よかったプレゼンを決めました。結果は、佐原さんによる「知恵」が1位となりました。

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優勝は佐原さん!


筆者が長沼本を読破したのは15年程前ですが、今回の例会に参加して、また読み返してみたくなりました。みなさんもこの夏、長沼本を読み直してみませんか?
(それぞれの面白さが伝わらなければ筆者の責任です。またプレゼンされた方、内容や意図等に間違いがありましたらごめんなさい)
 

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2018年11月度月例会のお知らせ

11月度の月例会は、「シャーロッキアーナ小ネタ集」をお送りします。

最近の月例会では、多くの場合一人の方に研究発表をお願いしています。発表時間は約2時間にも及びますので、準備していただくのもなかなか大変です。
何人かの方から「長時間の研究発表はできないけれど、30分程度であれば発表してもよい」という声をいただいたこともあり、今回は「小ネタ集」として、複数の方に発表をしていただくことにいたしました。バリエーションに富んだ内容になると思いますので、皆様奮ってご参加ください。会員以外の方のお試し参加も大歓迎です。

なお、参加ご希望の非会員の方は、月例会執行部宛にメール(jshctokyoreikai@gmail.com)にてご連絡下さい (会員の方は事前連絡不要です)。

【日時】2018年11月11日(日)開場13時、開始13時30分~
【会場】アトラスタワー茗荷谷 3F 会議室
【交通】東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅下車
【内容】「シャーロッキアーナ小ネタ集」
   ※内容一部紹介「トロント公共図書館紹介(ゲスト:ペギー・パーデューさんによる発表)」「時計の歴史(仲田文子さん)」「なんとなく買ったらホームズやドイルが出てきた本(長浜真人さん)」「長沼本ROYAL RUMBLE補遺版(中島ひろ子さん他)」
【会費】 300円

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2018年9月30日 (日)

2018年10月度月例会のお知らせ

7月以来3ヵ月ぶりの月例会は、中西裕さんによる「ドイルの「忍耐」体験」です。
中西さんには、月例会での発表を何年も前からお願いしていたにも関わらず、ずっと固辞されていましたが、今回ついにお引き受けいただきました。
中西さんには、発表の内容について一切教えていただけませんでしたが、今回発表いただくに当たり、コメントをいただくことができました。

「大会をはじめとする最近の発表は本格的なものが少なく不満です。そこで、これが研究発表だ、というものをお見せしたいと思います」

歴史に残る研究発表になるのは間違いなしです。是非皆様ご参加ください。会員以外の方のお試し参加も大歓迎です。
なお、参加ご希望の非会員の方は、月例会執行部宛にメール(jshctokyoreikai@gmail.com)にてご連絡下さい (会員の方は事前連絡不要です)。

【日時】2018年10月14日(日)開場13時、開始13時30分~
【会場】アトラスタワー茗荷谷 3F 会議室
【交通】東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅下車
【内容】「ドイルの「忍耐」体験」中西裕さん
【会費】 300円

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2018年9月18日 (火)

2018年6月度月例会参加レポート

6月度月例会の参加レポートを本間健太郎さんにお送りいただきました。月例会の雰囲気を感じていただければ幸いです。
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月例会の行われた6月10日(日)は、「時の記念日」です。そんな日にふさわしい題材「時計塔について」。
聖典にでてくる「時計塔」について渡辺峯樹さんが発表をしました。14世紀からヨーロッパの各都市に作られるようになった時計塔。一般庶民が時を知る唯一の手段として、そして都市のシンボルとなっていました。19世紀ホームズの時代には、近代の要求に見合った新しい建築に付随した時計塔が作られたそうです。
聖典には、6つの事件に時計塔が出てきます。
内訳は「まだらのひも」「四つの署名」「海軍条約文書」「ブラックピーター」「ブルース・パティントン型設計書」「レディー・フランシス・カーファックスの失踪」。
渡辺さんの発表では、聖典の内容からどこの時計塔の可能性が近いのか。そして、それはどんな音色だったのかを地図を駆使して分析していただきました。
動画では、ホームズが聞いたかもしれない時計塔の鐘の音を実際に聞くことができ、鐘の音といってもそれぞれ、鳴らす方法が違い音色も異なってくることをしることができ、ビクトリア朝時代に全員が思いをはせることができました。
ちなみに上記の6つの事件のうち5つの事件の時計塔は教会の時計塔。残り一つは、ロンドンのシンボル「ビッグベン」です。
現在、改修中の「ビッグベン」。もう一度聖典を読んで、想像の中で鐘の音色を聴いてみるのも良いのかもしれません。
補足として、英国の代表的な時計塔と日本の代表的な時計塔についてもお話を聞くことができました。「リトル・ベン」について知ることができたのが個人的には収穫でした。

発表終了後は、追加発表で遠藤尚彦さんによる「小学館版、名探偵ホームズ」の収録順の新旧比較。旧版では、「空き家の冒険」が「最後の事件」の前にきてしまうなど、不思議な現象があったようです。
最後に「第五回東京装画賞」について。書籍のカバーデザインについてのコンテストです。題材の一つとして「バスカヴィル家の犬」が選ばれており、「カバーが変われば別の本」と公然と発言する我がJSHC会員の皆様は興味津々。実際に発売されたら会員分は確実に売れるのですが、出版社のみなさまいかがでしょうか。

来月の長沼本バトルについての予告動画も流れ、充実した気分で月例会を終了することができました。
一か月の全ての楽しみが詰まった月例会。7月の月例会を目標に一か月を乗り越えていきましょう!

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2018年8月 9日 (木)

2018年5月度月例会参加レポート

5月度月例会の参加レポートを今井愛さんにお送りいただきました。月例会の雰囲気を感じていただければ幸いです。
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5月の月例会はあいにくの雨模様の中でしたが、お試し参加、初参加の方も複数いる、相変わらずの盛況ぶりでした。
発表は中藤二郎さんによる「ホームズ譚について」。短編集のエピソードについて、という事前案内だったため、短編のストーリーに関する内容かと漠然と思っていましたが、実際の内容は様々なホームズ全集における長編も含めたエピソードの並び順についてのお話でした。
恥ずかしながら、全集というのは基本的に単行本の刊行順であり、B・グールドの詳註版の事件発生順というのが例外なのだと思いこんでいましたので、まず並び順が話題になるという時点で目からウロコがはらりと落ちました。
確かに、私が持っている新潮文庫版だって、そもそも刊行順ではありません。(思わず帰ってから適当に並べてあったのを並べ直しました。)
ちくま文庫、河出文庫、小学館、偕成社、青い鳥文庫と次々にスライドで紹介されていきます。ずらりと並んだ書名、そして箱。

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箱!

2018_02
箱!!

2018_03
箱!!!

全巻セットに付属する専用の箱に会場ころどよめきが起こりました。どよめくところはそこなのか、というつっこみもあるでしょうが、そこですよね。やはりシャーロッキアンはコレクター気質の方が多いようです。
肝心の並び順ですが、単行本単位でも、刊行順もあり、長編4冊→短編集という並びもあり。さらにはエピソード単位でシャッフルされている全集も紹介されました。
各エピソードの発表順のほか、事件発生(と、されている)順、オリジナルの並び順もあり、個人的には小学館版の「まだらのひもの次が空き家の冒険」が衝撃的でした。なにしろ滝に落ちる前に復活していますが、それで話は通じるのでしょうか。まっさらな気持ちで読んでみたかった気もします。
青い鳥文庫は新版と旧版で並びが異なるというのも興味深かったです。新版は赤毛連盟から始まり、次巻でバスカヴィルの犬、緋色の研究は更に2冊を挟んだあとです。旧版も赤毛連盟から始まりますが、短編集が2冊続いて緋色の研究です。
いずれにしろ二人の出会いのエピソードより「つかみ」を重視ということなのでしょうか。新版は人気の高いバスカヴィルを前に持ってきて、よりその傾向が強いのか、などと想像するのも楽しいです。
こうしてお話をうかがうと、並び順というのは編集者の意図や出版社の思惑が色濃く反映されているものだと改めて気づかされました。
最後は収録作についての語呂合わせがいくつか披露され、「なるほど!」のうなずきとはてなマークと笑いが交錯する中、発表は終了となりました。
ちなみに、わたしのメモに残っているのは、邦訳の「最後の挨拶」所収のエピソードは「あ行」か「は行」で始まるタイトルで構成されている、というものです。「なるほど!」と思われましたか?
今までほとんど意識していなかったエピソードの並び順でしたが、とてもおもしろいテーマでした。次に全集をそろえるときはぜひ意識して選んでみたいです。(そしてもちろん、箱のあるものを!)

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