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2015年11月

2015年11月23日 (月)

2015年大発送について

12月は東京例会はお休みで、年末恒例の大発送を行います。大発送とは、ホームズクラブの機関誌である『ホームズの世界』を、クラブ会員たちで発送するボランティア作業です。

できたての『ホームズの世界』を封筒に詰め、封筒に宛名ラベルを貼り、段ボールに詰めて、すぐに発送できるような状態にするのが一連の作業内容です。ブラックバイトのような厳しい作業環境ではなく、みんなで和気あいあいと作業を進める楽しい職場です。また、発送作業終了後にオークションや情報交換など、懇談の時間も沢山取っています。日程は以下の通りです。

【日 時】2015年12月13日(日)開場14時(厳守!!!!)〜17時
【会 場】アトラスタワー茗荷谷 3F 会議室
【交 通】東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅下車
【会 費】無料!

年末大発送は、春の全国大会に次ぐ参加者を誇る一大イベントです。作業開始時間前に来られる方も数多く、そのおかげで(そのせいで?)時間どおりにやってきたらもうやることがなかった、なんていうこともここ数年のお約束になりつつあります。そんなわけで、当日は開始時間である14時絶対厳守でお願いいたします(ここでいう「時間厳守」とは、14時「まで」に来るのではなく、14時「以降」に来てください、ということです。お間違えなく!)。

大発送終了後のオークションでは、小林・東山家から発掘されたホームズレアグッズを大放出します。その他有志によるオークションも予定しています。古本屋でも入手が難しいホームズ本を入手できるチャンスです!

なお、このイベントは基本的にはホームズクラブ会員限定ですが、入会を検討されている方、ホームズクラブに興味はあるけれど、どういう団体か詳しく知りたい、という方も歓迎いたします。ホームズクラブ会員以外は見ることの出来ない貴重な資料を目にすることができるチャンスです(その代わり、ボランティアとして働いていただきますが)。
参加ご希望の方は、東京例会執行部宛にメール(jshctokyoreikai@gmail.com)にてご連絡下さい 。

また、大発送終了後、忘年会を企画しています。こちらへの参加を希望される方も、東京例会執行部宛にご連絡下さい。

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2015年11月16日 (月)

2015年10月度東京例会参加レポート

10月度東京例会に参加した柴崎節子さんに、参加レポートをお送りいただきました。

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10月度東京例会は、吉田友哉さんによる「ホームズの地理学」というお話でした。ちなみにシャーロック・ホームズにおける「地理学」とは、聖典の記述を元にさまざまな情報を駆使して聖典に出てくる場所を特定していく、シャーロキアーナの中でもとりわけ人気のある分野です。今回はこの夏の軽井沢セミナーで発表された「ロンドン必見ホームズサイト」をさらにヴァージョン・アップして、やや踏み込んだお話をしていただきました。

軽井沢セミナーよりマニアックな内容でした。
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吉田さんは、ロンドンにあるホームズゆかりの地を、主に2006~7年ロンドン大学に留学されていた間に、次の資料をもとに実際に200ヵ所全部を完全走破されたそうです。

1. Finding Sherlock's London: ;Travel Guide to over 200 Sites in London by Thomas Bruce Wheeler.

iUniverse 2003.9 ; 110p  23cm ; ISBN-10:0595281141; ISBN:13: 978-0595281145 

2. London A to Z

3. Old Ordnance Survey Map 

吉田さんの凄さは、あらかじめ文献を読み調査したうえで、しっかりと目的意識を持って現地に赴き、ゆかりの地を特定し、カメラに収めていくことです。そしてそれを克明に記録し、ブログに残しています。

(→吉田さんのブログurl : http://tyzzz01.blog.so-net.ne.jp/archive/c15377070-1

また、この200か所の他にも、ロンドン・ウォーキング・ツアーやロンドン・ホームズ協会主催の聖地巡礼ツアーなどにも精力的に参加され、さらにはエディンバラのコナン・ドイルの暮らした家々、『バスカヴィル家の犬』の舞台ダートムア、ホームズ終焉の地ライヘンバッハの滝などへも足を延ばされているそうです。例会の限られた時間では駆け足でこれらのお話をうかがっただけでしたが、やはり生のお話は臨場感があり、一緒にロンドンの街を歩いているかのような気持になりました。

ライヘンバッハ訪問。
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映画『シャーロック・ホームズ』やBBC『シャーロック』の舞台を巡るウォーキングツアーもあるそうです。
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吉田さんの発表後恒例の情報交換に加え、今回は当然、例会の世話役お二人の得意分野であるラグビーの話題になりました。ワールド・カップにもホームズ、ワトソン、モリアーティが揃い踏みと聞き、ホームズの世界の広さ(!?)に、今さらながらびっくり、大喜びした一日でした。

上から、ホームズ、ワトソン、モリアーティ。
Holmes
Watson_2
Moriaty
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今回も初参加の方とお試し参加の方1名ずつ参加していただきました。JSHC東京例会では、新しいシャーロッキアンの方々を歓迎しています。敷き居が高いと思っているROM会員の方や非会員の方、そんなことは全くありませんので、是非ご参加下さい。

11月は大会開催月のため東京例会はお休みです。12月は年末恒例の大発送作業です。このイベントは基本的にはホームズクラブ会員限定ですが、入会を検討されている方、ホームズクラブに興味はあるけれど、どういう団体か詳しく知りたい、という方も歓迎です。日程については改めてご案内いたしますので、こちらも是非宜しくお願いいたします。

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2015年11月 3日 (火)

2015年9月度東京例会参加レポート

9月度東京例会に参加した小高茂さんに参加レポートをお送りいただきました。

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昨年の秋以来の久々に参加する東京例会は、定刻の13時30分に開始となりました。
今回のテーマは山下真由子さんの「文庫本で追いかけるシャーロック・ホームズ」であり、三部構成の中心となるPart1は、岩波文庫の菊池武一訳、新潮文庫の延原謙訳から河出書房の小林司・東山あかね訳までの主な文庫シリーズ11をとりあげ、各シリーズの特徴を説明し、日本語訳のタイトルを比較していくという「原書の内容に沿って出版されたもの」でした。
各シリーズの特徴に関しては、延原訳の新潮文庫には「冒険」「思い出」等から抜け落ちた作品を集めた独自の「シャーロック・ホームズの叡智」があったり(これはおなじみですね)、田中純蔵訳の旺文社版は3冊のみであったり、鈴木幸夫・阿部知二訳の角川文庫版は同じシリーズなのに主人公の名称が統一されていなかったりとそれぞれ突っ込みどころが満載で非常に興味深いものでした。

“The Return of Sherlock Holmes”の翻訳一覧。
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続いて60作品すべてについて11シリーズにおける日本語訳のタイトルが提示され、その場で比較されました。「ボヘミアの醜聞」が角川版の鈴木訳では「ボヘミア王家の色沙汰」という艶かしいタイトルであったり、「白銀号事件」等と訳される”Silver Blaze”に関しては鮎川信夫訳の講談社版だけが「消えた競走馬」という固有名詞が入っていないタイトルであったりとここでも興味深い数多くのお話が伺えました。
ところで、山下さんの前回の発表内容で取り扱った児童書の翻訳タイトルでは「パイ君は正直だ(株式仲買店員)」「死ぬ前の名探偵(瀕死の探偵)」「バカな毒婦(三破風館)」等の抱腹絶倒もののトンデモ訳が多くありましたが、流石に今回の一般向けの文庫に関しては、そのようなものはほとんどなく一安心(その反面、トンデモ訳とはいかないまでもどなたかが新しく翻訳する場合は、是非ともこれまでのステレオタイプにとらわれないタイトルを期待したいところですが、そうなると某英国探偵愛好団体が黙っていない(?)ので難しいところと思えるのは私だけでしょうか・・・)。ちなみに、60の作品の中でタイトルの訳が上記のシリーズすべてにおいて一致したのは下記の8作品でした。

(タイトル一致作品名)
「恐怖の谷」「三人の学生」「ボール箱」「瀕死の探偵」「悪魔の足」「サセックスの吸血鬼」「這う男」「ライオンのたてがみ」

最後の2作品は自分の中では「這う人」、「獅子のたてがみ」というタイトルがステレオタイプとなっていましたのでこの結果は少し以外でした。また、個人的には” The Yellow Face”はすべてのシリーズで「黄色い顔」だと思っていましたが、延原訳の新潮文庫だけ「黄いろい顔」で該当せずとのことでした。残念。

「這う人」も「獅子のたてがみ」も、旧版の新潮文庫でした。
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続いてPart2の「内容を編集したもの」では東京図書の全集を文庫化したちくま文庫や4長編と34の短編がランダムに掲載されている春陽堂少年少女文庫(恥ずかしながら初見でした)等、Part3「いろいろなタイプの文庫本」ではお風呂で読めるというフロンティア文庫等がそれぞれ紹介されました。そして最後に補足事項としての口コミ・インターネットにおける重箱の隅をつつく話題の検証(例:鮎川訳の講談社版では翻訳に用いた原書の影響により「ボール箱」の一部が「入院患者」に移動してきている→鮎川訳に慣れ親しんできたのに初めて知りました!)をもって発表は終了となりました。今回の発表は日本ならではのホームズの楽しみ方を堪能させていただき、非常に有意義な時間を過ごせたと思います。楽しい時間をどうも有難うございました。
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小高さんは昨年10月以来の参加でしたが、前回もレポートを書いていただきました。そのときの発表も山下真由子さんの正典の邦訳タイトルに関する発表でした。祖昨年10月のレポートはこちらをご覧下さい。

また、当日は開始前に満員御礼状態でした。引き続き多くのシャーロッキアンの方々に楽しんでいただける集まりにしたいと思っています。また今回は初参加の方2名、お試し参加の方3名が来て下さいました。JSHC東京例会では、新しいシャーロッキアンの方々を歓迎しています。敷き居が高いと思っているROM会員の方や非会員の方、そんなことは全くありませんので、是非ご参加下さい。

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