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2019年10月26日 (土)

2019年9月度月例会参加レポート

2019年9月度月例会の参加レポートを神山知洋さんにお送りいただきました。月例会の雰囲気を感じていただければ幸いです。
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はじめに
久し振りに月例会に参加させていただいた。なかなか顔を出すことができず、稼働率の低い幽霊会員としては面映ゆく感じることも多いが、せめて参加したときくらいは貢献しなければという思いもありレポートを引き受けさせていただいた。ご笑覧いただければ幸いである。

「ときには女子会気分でホームズを<結果編>」
今月の一つめの発表は、別所さんによる「ときには女子会気分でホームズを」の発表であった。7月度月例会で実施されたホームズの正典60編に登場する人物の中から、理想のパートナーを投票するという企画の結果発表である。思い起こせばそのような視点でまとまったアンケートが行われたことも寡聞にして知らないし、ジェンダー観が発散し多様化する現在、改めて「パートナーor彼氏/彼女」という視点で登場人物を振り返るのはなかなか興味深い事であろう。

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7月で行ったアンケートの結果発表です。

まず男性視点から人気があったのは、メアリ、アイリーン、ハドスン夫人など。概ね順当な結果と言えるだろう。加えて3人のヴァイオレット嬢も順当に票を集めた模様。
続いて女性視点ではワトスンに加えグラント・マンロウが熱い支持を集める結果となった。やはり器と財布の大きい男性は魅力的ということか。個人的にはモラン大佐の躍進等、女性視点の順位には他のメディアでのイメージも反映されているように感じられるところが興味深かった。
こういった企画を今後定期的に行いその推移を見ていくと、ホームズ物語の受容の移り変わりが見られて面白いのではないだろうか。

「ラグビーW杯日本開催記念 シャーロッキアンによる、シャーロッキアンのためのラグビー観戦ガイド」
今月の2つめの発表は、月例会執行部による、渾身のラグビー愛の感じられる研究発表である。いうまでもなく正典には多くのスポーツが登場しホームズの世界観を形成しているが、ラグビーもイギリスのヴィクトリア期に発祥したという意味では関わりの深いスポーツと言える。しかし、発表者のお二人のラグビーへの熱い情熱の前には、そういった建前を考えるのは野暮というものであろう。

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ラグビーの話だけでなく、一応正典の話もしました。

ホームズ正典にて「ラグビー」が登場するのは、「スリークォーターの失踪」と「サセックスの吸血鬼」の2編である。本発表では、「スリークォーター」については事件発生が1896年2月頃と推定されている一方で、作品中でホームズとワトスンの会話にて言及されているバーシティマッチ(オックスフォード大とケンブリッジ大の対抗戦)は12月開催であったため、事件の発生時期も12月頃ではないかという指摘がなされた。また、作品発表が1904年8月であることを考えるとバーシティマッチよりも数年経ってからドイルが執筆している可能性が高く、それでもなお試合のディテールを記載している(「1ゴールと2トライの差で」など)あたり、ドイルのラグビーへの関心が決して低くなかったことが感じられ興味深かった。
と長々書き連ねたものの、何より両発表者のラグビー愛が何印象的な発表でありました。

 

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