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2020年8月13日 (木)

2020年5月度オンライン月例会参加レポート

2020年5月度のオンライン月例会参加レポートを駒月雅子さんにお送りいただきました。オンライン月例会の雰囲気を多少なりとも感じていただければ幸いです。
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去る5月10日(日)にオンラインで開催された月例会は遠藤尚彦さんの発表でした。題して、「師匠に捧ぐ~本に関する下らないあれこれ~」。昨年5月8日に他界した古参の会員、中原英一さんを偲び、いわゆる“版がちがえばアナザーブック”の極意を解説しようという趣旨のもので、45人超の参加者で大いににぎわいました。

中原さんといえば、古書、神保町(B級)グルメ、明治から昭和初期にかけての翻訳など、多岐にわたって造詣の深い方でした。とりわけ新潮文庫の正典には並々ならぬ愛情を注いでおられました。そこに着目した遠藤さんから、参加者に同文庫の「冒険」を手元に用意しようとの呼びかけがあり、各人が自分のはどの版か、何刷かを(複数所有している人も続々登場)報告していったのですが、この双方向の発信によってカバーや背表紙のささやかな謎が解明に一歩近づいたことは、思いがけない収穫でした。また、“私は一冊しか持っていないのですが…”、“いやいや、気にすることありませんよ、それが普通ですから”といった参加者とホストの軽妙なやりとりに皆から笑いが起こるなど、終始なごやかな雰囲気だったこともつけ加えておきます。有意義で楽しいひとときでした。

続いて、在りし日の中原さんが過去の月例会で新潮文庫の正典コレクションについて熱く語っている姿を録画で拝見しました。もう会えないなんて信じられないほど生き生きとした表情が印象的でしたが、それ以上に中原さんがぐっと近く感じられた瞬間がありました。“「冒険」の△○刷を探している”という中原さんの発言に、わたしたち参加者の中の一人から、“中原さーん、△○刷ならここにありますよ~”という声が飛び出し、一同驚きと感動の渦に巻きこまれたのです。オンライン月例会では海外や全国津々浦々の会員のみならず、ライヘンバッハの滝の向こうへ移住した会員ともつながれるんですね。ああ、素晴らしい。わたしはここでもう熱いものがこみあげて、なにも見えなくなりました。末筆ながら、素敵な催しのためにお骨折りくださった発表者とホストに心より感謝いたします。

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新潮文庫版『冒険』の初版と中原さん

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