カテゴリー「月例会」の記事

2018年3月19日 (月)

2018年2月度月例会イベント「ボルジア家の黒真珠を探せ! 第5回」公開!(問題編)

【問 題 編】
「ジョン、ぼくのパソコンをどこに隠した?」
シャーロック・ホームズは、レストレイド警部の使いだという若い金髪の(可愛い)婦人警官が持ってきた資料フ ァイルを手にしながら、まるで私に責任があるかのように尋ねた。
「隠してなんかいないよ。そこのくしゃくしゃにしたタイムズの下にあるだろ。」
その後、ホームズはしばらくパソコンで何やら作業をしていたが、また私に対してお尋ねがあった。
「ジョン、パーセントのキーはどこにあるんだ?」
「シフト・キーを押しながら5を押す。」私は、いささかむっとして答えた。
ホームズはひとことの礼もいわず、さらに作業を続けていたが、
「ジョン、どうやら連続殺人事件のようだ。」と低い声でつぶやいた。
「去年、マグヌッセン家のメイドが横断歩道でオートバイにひき逃げされて死んだのを覚えているかい?」
「セント・ジョンズ・ウッド駅の近くの例の横断歩道だろ。大量の七面鳥の大きな包みを抱えて、前がよく見えなかったんじゃなかったっけ?」
「そのとおり。では、半年ほど前、バックウォーター卿がオートバイにひき逃げされて死んだのは覚えてるよな?」
「忘れるわけがないだろ。8 月の暑い日だったよな。窓が開けっぱなしだったから、ドスンという音が聞こえて、野次馬が大騒ぎして巡査を探しまわるは、その巡査はパトロール・カーを探しまわるは、救急車はワンワンうるさいし、 大変な騒ぎだった。」
「そして一昨日の夜、有難くも名探偵の名前を冠したパブのすぐそばで、ローン・スター号のジェイムズ・キャルホウン船長が同じようにひき殺された。」
「キャルホウン船長? いったい誰だっけ? レストレイドが知らせてきたのはその件だね?」 「それだけじゃない。もう1件、同じようなオートバイによるひき逃げがあったことがわかった。」
「ということはただの事故ではなく、殺人事件だってこと? もう1件というのは?」
「レストレイドの報告書によれば、昨年 11 月 21 日、ダートムアにあるロング・ダウンの塚のそばで、枢密顧問官で著名な考古学者のローモンド公爵がオートバイに跳ね飛ばされて死んだ事件も、一連の事件のひとつらしい。しかも、目撃したのがあのモーティマー先生で、死体がなかなか見つからず、草むらを探しまわったと書いてあるな。」
「連続殺人事件だという証拠でもあるのかい?」
「まず、死体に付着していた微量の黒い塗料がすべて同一のもので、トライアンフのサンダーバード・ストームという車種、色はジェットブラック、だそうだ。タイヤ痕、遺体についた打撲や傷の位置、目撃者の証言や監視カメラの映像などをもとに、同一犯によるひき逃げ殺人事件と断定した、とある。犯人は、身長170センチ前後、中肉中背、 ヘルメットを被って、黒いつなぎの作業着、年齢、性別、人相等は一切不明。国内の同一車種をすべてあたったが、該当する車両は発見できなかった、と書いてある。」
「被害者に共通点はないの?」 「バックウォーター卿とローモンド公爵は面識はなかったようだ。船長は水夫からのたたき上げ、メイドは労働者階級だ。4人に共通する点はイギリ ス国籍というくらいかな。性別、年齢、住所もまちまち、事件があった場所も3件はロンドン市内だが、1件は遠く離れた場所だ。」
そう言って、ホームズはレストレイドの報告書を放ってよこした。 「一昨日の事件には犯人の遺留品がある。警察が現場を探しまわって発見したのが、封緘されたごくありふれた封 筒。封筒を開けてみると、なんと中から素晴らしく上質な黒い真珠と一つまみの強い刻み煙草がでてきたそうだ。」
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2018年2月度月例会イベント「ボルジア家の黒真珠を探せ! 第5回」公開!(傾向と対策、ルール編)

2月度月例会で開催したリアル宝探しゲーム「ボルジア家の黒真珠を探せ! 第5回」の問題を公開します。今回も難しかった……。月例会に参加されなかった方も是非チャレンジしてみて下さい。
それでは、 まずはルール説明から。このルール説明にもいろんな仕掛けが組み込まれていますので、問題編とセットでじっくりお読み下さい。
※月例会で配布したものと同一の内容です。
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【はじめに】
「六つのナポレオン像」に出てくる「ボルジア家の黒真珠」が何者かに盗まれ、ホームズ物語のどこかに隠されて います。「ボルジア家の黒真珠」自体は小さなものですから、60編中のどこに隠されているかわかりません。
皆さんの使命は、問題を注意深くよーく読んだうえで、隅から隅までしっかりと観察し、論理的になーるほどとい う推理をして、「ボルジア家の黒真珠」の隠し場所をつきとめることです。

【傾向と対策】
1.シャーロキアンや善良なる市民としての一般常識はとっても重要です。 例えば、
・ロンドン市内の地理や交通の常識とか、
・ちょっとした英語の知識とか、 今回は、ミステリーをよく読んでいる人は、よりゲームを楽しめるかもしれません。 でも、常識や知識がかえって邪魔になることもあるので、そこは要注意です。
2.効率よく解答を得ようとする場合は、ジャック・トレイシー『シャーロック・ホームズ大百科事典』などが大いに役立つでしょう。
また、今回は、ロンドンの地図や辞書を用意されるのも、有用だと思います。
3.至る所に、偽の手掛かり、いわゆるレッドヘリングが仕掛けられていますので、十分ご注意ください。
4.これはゲームですから、隠し場所を探すのに、重箱の隅をつつくような年代学的な詮索をしたり、細かい時代考証をして、この時代にこんなことはあり得ないとか論証することは、推理の迷路に踏み込むだけですのでお勧めできません。

【JSHC月例会 ルール】
1.テキストとしては、新潮文庫版(改版・延原訳)及び光文社文庫版(日暮訳)を使用します。 (今回は、たぶん誰の翻訳を使っても大丈夫でしょう。)
  必要に応じて正典(原書)を使用、参照するのもよいかもしれません。
2.月例会では、チーム対抗で推理していただきます。
ネットや参考書で調べるのも、ライバルチーム以外の物知りの友人に聞くのも自由です。
ただし、大きな声で話すと他チームに情報が筒抜けになりますので、十分ご注意ください。 3.途中で、ヒントを出す予定です。
4.時間中であれば、質問を受け付けますが、当然のことながらお答えできない場合も多々あります。適切な質問であれば、質問と解答を全員に共有します。
5.正解にたどりついた(と思われる)チームは、解答を出題者にこっそりと話して下さい。外れた場合でも、推理が合っていれば、どこまで正しいかをお知らせします。
6.隠し場所は、『(作品名・長編なら第○章も)』に出てくる○○の中(○○文庫版○○ページ)、という形式で解答してください。
解答例:『ボヘミアの醜聞』に出てくるボヘミア国王の鞣革の紙入れの中(新潮文庫版23ページ)、
『ボヘミアの醜聞』に出てくるボヘミア国王のセーム革の袋の中(光文社文庫版28ページ) 複数個所に同じ隠し場所が出てくれば、これも正解とします。
7.解答は、「推理の過程」と「隠し場所」の両方が合っている場合に正解とします。 当てずっぽうで「サー・ヘンリー・バスカヴィルの盗まれた古い黒ブーツの片方の中」と解答して、たまたま正解と一致しても、これは正解ではありません。

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2018年1月 8日 (月)

2017年11月度月例会参加レポート

11月度月例会の参加レポートをAさん(匿名)にお送りいただきました。月例会の雰囲気を感じていただければ幸いです。
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今の会場になってから4年ぶりに参加しました。そういう人が集まる日だったのでしょうか、私だけではなく、お久しぶりな方が多かったようです。今回はお試し参加の方が1名と初参加の方が1名、他にも大勢いらしており、座る席が足りなくなるほどでした。

今回は2部構成で、はじめは松浦宏江さんの「ホームズの音楽」。松浦さんの発表も久しぶりとのこと。シャーロックや聖典にでてきた歌曲を紹介してくださいました。それにしても、紹介された曲に登場する娘さんの死亡率の高いことといったら!「娘がいた。その娘は死んでしまった」的な歌詞のものばかり。その当時の流行なのかドイルの好みなのか、そのあたりも気になります。録音された伴奏に合わせて松浦さんが実際に歌ってみせてくださり、その美声にうっとり聴き惚れました。

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正典に登場する音楽を実演していただきました

つづいて北原尚彦さんとイシイジロウさんによる、NHK BSで放送された「謎解きLIVE CATSと蘇ったモリアーティ」の裏話でした。ホームズ作品に出てくる小道具を用意したり、トリックやアリバイに矛盾が生じていないか確認作業をしたりといった苦労話などを伺いました。見ている側にはわからない大変さがあったようです。放送のときはリアルタイムで謎解きに挑戦しましたが、一番最初の伏線部分をはじめ、重要な点をことごとく見落としてしまいました。でも、私は気づかなかった細かいところも、全国の視聴者は見逃してくれないので気が抜けなかったことでしょう。

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番組の裏話を色々とお話いただきました

途中から番組プロデューサーの方がサプライズゲストとして来てくださり、北原さんやイシイさんとは違った視点での裏話を聞かせていただきました。
その後のオークションは時間が押してしまって早足でしたが、北原さんの見事な司会でとても盛り上がりました。

最後の事務連絡では12月の発送作業についての案内がありました。「時間厳守」という言葉が「遅れないように」ではなく、「早く来すぎないように!」という意味合いで使われるのはJSHCならではですね。

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2017年11月26日 (日)

2017年10月度月例会参加レポート

10月度月例会の参加レポートを佐原由紀さんにお送りいただきました。月例会の雰囲気を感じていただければ幸いです。
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10月8日に開催された月例会は遠藤尚彦さんによる「××なシャーロッキアンもすなるホームズ研究というものを、新入会員の私もしてみんとてするなり」でした。
現在まで日本を含め世界中で多くの人が行ってきたホームズ研究「シャーロッキアーナ」。それはいったいどのようなもので、現在までどんな研究が行われてきたのか代表的な研究の例をご紹介頂き解説していただきました。

会場は満席で、新人会員向けということもあり、早速、会員歴が浅い人中心に前に座るようにとのアナウンスがありました。新人会員の私は一番前に座りましたが、後ろの方を見渡すとベテラン会員の方がずらりと並ばれていて、普段とは違った光景に新鮮さを感じました。

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おかげさまで10月も満席でした。

今回の内容は、有名なホームズ研究の紹介(海外編)、すごいホームズ研究の紹介(国内編)、何回も出てくる研究テーマなどのラインナップで、それぞれのテーマごとにいくつかの研究例が紹介されました。いくつか用語や内容について難しいと感じたものもありましたが、新人の私でも知っている有名なものや、耳にしたことのあるものもあり、興味深く聞くことができました。

まず、ホームズ研究の海外編が紹介されました。まず、「ワトスン博士は女だった」と「ワトスン博士は女でなかった」が紹介されました。前者のナンセンスな結果を導き出す研究を、後者がナンセンスな研究をもってして反論する遊び心のある研究で、読者はユーモアのセンスを持って読むことが大事だそうです。この研究の詳しい内容説明は、月例会執行部のAさんにバトンタッチされました。ユーモアのある説明と分かりやすい解説に会場が笑いに包まれました。その他にはドロシー・L・セイヤーズの「ワトスン博士の洗礼名」やアンソニー・バウチャーの「後期のホームズは替え玉か」などの説明がありました。

国内のホームズ研究では、今では常識に近いものですが、当時あまり知られていなかったすごい研究が紹介されました。具体的には、實好達郎さんのまだらの紐において毒殺殺人は可能であったかのかという研究や、渡辺峯樹さんのロンドンの地下鉄に関する研究やホームズの電報についての研究などの有名な研究が紹介されました。有名すぎてご存知の方がほとんどで、これには、参加者の反応も多く、会場が沸き立ちました。自分が興味を持ち疑問に思うことに対して正典を読み込み、徹底的に調べ抜くことは時間と根気のいる作業ですが、研究の基礎的な部分であり不可欠な過程だと感じました。

そして、何回も出てくるテーマとしては、「バリツ」の正体、夏目漱石とホームズ、半七捕物帳のホームズからの影響などがあり、以前から国内海外問わず色々な方が説を述べているそうです。これらのテーマは私でも本などで読んだことがあったり、よく耳にするテーマだったので、頷きながら聞くことができました。また、このようなテーマを扱う場合には先行の調査が必要でそれらの研究に対して敬意を払って行うことが何よりも重要だそうです。
また、ホームズのキャラバッシュパイプについてのそのイメージを定着させたのは俳優のウィリアム・ジレットですが、ジレットがそれを選んだ理由の一つに、パイプを手で持っても顔が隠れないというきちんとした理由があるそうです。個人的にこれには深く感心させられました。物事には必ず何らかの根拠があり、研究においてもしっかりと根拠を明らかにして、進めていくことが必要なのだなと思いました。

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ホームズ研究は決して難しいものではありません。「気になることを調べてみる」のが最初の一歩です。

始めから終わりまでとても濃い充実した内容で、学ぶことの多い発表でした。私自身、研究というとまずテーマを決めることが難しいという印象を持っていたのですが、自分の得意とする分野から焦点を当てたり、まず疑問をもって「とりあえず、自分で調べてみる!」そして分からなかったらJSHCの詳しい先輩方に聞く!ことが肝心なのだと感じました。
今回の発表は、ホームズ研究に触れるとてもいい機会になりました。これからに生かしたいと思います。

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2017年8月13日 (日)

2017年6月度月例会参加レポート

6月度月例会の参加レポートを安藤祥子さんにお送りいただきました。自己紹介例会の雰囲気を感じていただければ幸いです。 
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6月11日に開催された6月度月例会は、日暮雅通さん&北原尚彦さんによる「児童&YA向けホームズものについて語ろう」でした。
SNSなどで話題になっていたこともあり、当日は開場5分前で既に沢山の方で溢れていて用意された予備のパイプ椅子も全て無くなり、満員御礼のなかで始まりました。

はじめに“児童向け正典訳の歴史的変遷”ではもっとも古い資料として1901(明治34)年に女学生向けの雑誌『花あやめ(女学世界)』に掲載された「花嫁のゆくえ」が紹介され、会場からは納得の歓声が上がりました。
昭和初期には児童向けの全集にホームズ作品が収録されていたようで、貴重な資料が紹介される中、その時代ごとの特徴も様々あったとの事でした。
今年新たに生まれ変わった山中峯太郎版『名探偵ホームズ全集』のように児童向けにリライトされた作品が多かったようで、ホームズの相棒がウィギンズになったりワトソンがこどもになったりと…なかなか興味をそそられる内容のものが沢山ありました。
さらに雑誌の付録の中にもホームズ作品が含まれていることもあったのですが、付録は表紙にタイトルが書かれていないことが多いので把握するのが難しい…と北原さんならではのエピソードに会場から笑いが起こりました。
しかし、そうした現状を見直して偕成社のシリーズ辺りからきちんと翻訳されるようになったそうです。この頃の作品から学校の図書室などでお馴染みの表紙がスクリーンに出てきたので歓声がチラホラ…。
そして個人的にものすごく楽しみにしていた、青い鳥文庫のホームズも紹介していただき、興奮しながらも写真を撮らせていただきました。
最初の雑誌から116年経つ現在も『キラキラ名探偵』を始めとする新しい児童向けホームズも次々と発売され、ホームズの人気の高さを改めて実感しました。

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青い鳥文庫の紹介

休憩をはさみ解説を日暮さんに代わりまして“児童向けと大人向け、正典翻訳の違い”では児童書の翻訳ならではの様々な違いを紹介。
児童書は原則的に長い段落は無しで。文字も大きくなるのでページ数が増えてしまい、話を短くしなくてはいけないとの事。表記(ベイカー街→ベーカー街、〜son→〜ソン等)や表現の方法(頭のおかしいやつ→おかしなことを考えるやつ等)も厳しいので細かく手直しをしていたようで、同じく文字数の多い『チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン』や差別表現のある『唇のねじれた男』なども直すことがあるそうです。

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児童書翻訳時の注意事項

これらは出版社によって違いがあり、通常の翻訳よりも手間がかかることもあり児童書は大御所の翻訳が多いのだそうです。
普段から児童書に馴染みがあったので違和感なく読んでいたのですが、これから大人向けの訳を読むときは上記の違いを読み比べてみたいと思いました。

そして再び北原さんに代わり“児童向けと、ヤングアダルト向けパロディ(ラノベ含む)の昨今の広がり”では、海外の作品を訳したものと日本オリジナルのものを先ほどと同様に古い作品から順番に紹介していただきました。
パロディの種類は、
・なりきり系(名前が同じシャーロック少年が事件を捜査するなど)
・動物系(ネズミや犬のホームズ、面白いものではホームズのズボンが登場する作品もある)
・不正規隊系(ウィギンスなどが主人公でホームズが登場するものもある)
・身内系(ホームズの兄弟や子孫、YAは女の子のことが多い)
・ヤングホームズ系
・ファンタジー&ホラー系
・ゲームブック系
など、とても幅広く大人向けのパスティーシュやパロディとはまた違う楽しさがありとても興味深かったです。
途中北原さんの書かれた作品も紹介されて拍手が送られました。
今回のテーマとは離れますが、ホームズスタイル(インバネスコート&鹿討帽)の主人公が登場する児童書もたくさんあるので、子供達は知らない間にホームズに馴染んでいるのかと思うと…単純ですがホームズってすごいな、と感動してしまいました。
北原さんの紹介に続いて日暮さんによる“未訳の海外ヤングアダルト向けパロディの紹介”では未発表の作品と、日本で出版された本の原書との比較を解説。
日本で出版されたものの続編は未発表の作品がたくさんあるようで、続きが読みたいのに翻訳されないから読めないもどかしさがとても伝わってきました。
児童書は表紙のデザインがそのままのものが多いのですが、YAでは若者向けのデザインに変更されることがあるようです。
そして最後のスライドが紹介されると、盛大な拍手のなか両先生による素晴らしい発表が終了しました。
今回の月例会では貴重な資料を拝見できただけでなく、お二人の楽しそうなやり取りを間近で聞くことが出来て本当に楽しかったです。

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2017年7月15日 (土)

月例会会場案内

JSHC月例会は、原則として毎月1回第2日曜日に開催しています。会場はここ数年アトラスタワー茗荷谷(東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅徒歩2分)を使用しています。

http://bit.ly/1uAtkf9

駅のすぐ隣の建物ですが、入り口が裏側なので少し分かりにくいかも知れません。最近有難いことに初参加、お試し参加の方が増えてきましたので、簡単な案内を作成してみました。参考にしていただければ幸いです。

① 東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅で下車し、「春日通り方面」改札を出ます。
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② サンマルクカフェを正面に見て、右に曲がります。
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③ 角のドラッグストアを左に曲がります。
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④ ドラッグストア沿いにまっすぐ進みます。
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⑤ ローソンを左手に見ながらさらに進みます。
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⑥ 中華料理店を左手に、さらに進みます。
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⑦ 中華料理店を過ぎたところで左に曲がります。
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⑧ 「甲文堂」(JSHCの機関誌「ベイカー街通信」等を印刷してくださっている会社です)の方に向かって進みます。
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⑨ 突き当たり左手の自動ドアからビルの中に入ります。
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⑩ エレベーターで3階に上がります。
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⑪ ようこそホームズクラブへ!
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2017年6月28日 (水)

2017年5月度月例会参加レポート

5月度月例会は執行部A(普段Twitterアカウントや公式HPの管理をしている方)が不在で、執行部Nによる参加レポートをお届けします。月例会の雰囲気を感じていただければ幸いです。

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5月の月例会は、諸般の事情により、執行部の片割れNより報告を挙げさせていただきます(単に当日月例会の報告者をお願いし忘れただけのことですが)。

今回は、ここ数年恒例となっています渡辺峯樹さんによる「地中海のヨット旅について」です。 「高名の依頼人」の作中に出てくる「ヨット旅」についての考察でした。
ヨット旅と聞いて、初めは数人乗りの小さなヨットかと思っていましたが、実際にはクルーズ船による優雅な船旅とのこと。
当時のイギリスの地中海の船旅は、数ヶ月をかけて地中海沿岸の各都市を訪ねると言うもので、グルーナー男爵にド・メルヴィル嬢が心を奪われてしまうのも数ヶ月にわたる長い船旅のせいと言う指摘には、なるほどとうなずけるものがありました。発表の最後の方では、今同じように船旅をすると幾ら掛かるといった話で盛り上がりました。

引き続き、緊急企画「事件簿は面白いか?」。4月の自己紹介月例会にて異様にこの話題が盛り上がり、その熱気のおもむくままに5月も「隠居絵の具師」や「ショスコム荘」について話してみよう!ということになりました。
4月に続き、遠藤尚彦さん司会により行われましたが、1ヶ月経ってしまったせいか、4月程の熱気はあまり…。それどころか、「60番目に好きな話」として人気?を集めていた「隠居絵の具師」についても、「読み返してみたらそんなにひどい内容ではなかった」とか評価が上がった、という方が多くいました。
『事件簿』は初期の短編集と比べると地味な作品が多いという印象ですが、今回読み直す機会が出来て、案外面白い作品もあるのでは?と思い直すきっかけになりました。

5月も幾人かの初参加の方、お試し参加の方がいらっしゃいました。執行部としては大変うれしい限りです。初参加/お試し参加の方を問わず、多くの方に何度も足を運んでもらえるような月例会にしていけたらと思い報告の筆を置きたいと思います。

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2017年5月21日 (日)

2017年4月度月例会参加レポート

2月度月例会の参加レポートを天野八重子さんにお送りいただきました。自己紹介例会の雰囲気を感じていただければ幸いです。 
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4月9日に開催された4月度月例会は、3回目になる自己紹介例会でした。司会の遠藤さんから企画の背景や進め方について説明があった後、早速スタート。各自名前を書いた紙を順番に引いていき、2分間で自己紹介をしていきます。今回事前に告知のあったお題は①鳥取県と関連するホームズ物語は?②正典で60番目に好きな物語は?③JSHC全国大会、セミナーや例会に望むことの3つ。中にはお題を読んでこなかったという方もいらっしゃいましたが、お題以外の自己紹介もOKというJSHCらしいゆるいルールで、参加者から興味深いお話が聞けました。

個人的には最初のお題はハードルが高いと思ったのですが、鳥取県に有名な崖があることから「最後の事件」をあげたり、県の名産菓子がウサギの形をしていることから、ウサギの登場する「ノーウッドの建築師」を選ばれたりと、色々調べてきた方々がいらしてびっくり。
さらには、ホームズ物語の翻訳をした加藤朝鳥が鳥取県出身というシャーロッキアン的情報も飛び出し、皆さんさすがだなと思ったのでした。

そして選んだ方が多かったのが2番目のお題。ここでは「隠居絵具師」が大人気で、今度は「隠居絵具師の魅力」というテーマで話し合ったらいいんじゃないかという話も飛び出す始末。他も「事件簿」の短編をあげる方が多かったのですが、中には、人気ベスト10常連の「バスカヴィルの犬」「ボヘミアの醜聞」「まだらの紐」をあげる方もいて、ホームズ物語の読み方は人それぞれだなと改めて思いました。

最後のお題については、ゲームの世界でホームズが人気ということから、チームを組んで役割を決め謎解きに挑戦するゲームの提案がありました。ゲームの内容を企画するのが大変そうですが、面白そうですね。

遠藤さんの軽妙な仕切りと、執行部の見事なタイムキーパーぶりで、2巡したところでちょうどお開きの時間となりました。参加者からの差し入れのお菓子もたくさんいただき、楽しいひと時でした。

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2017年4月25日 (火)

2017年2月度月例会参加レポート

2月度東京例会の「ボルジア家の黒真珠を探せ!第4回」、松井加奈子さんから参加レポートをお送りいただきました。月例会の雰囲気が伝われば幸いです。
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気が付けば、去年は一度も例会に参加できなかった私が、2月12日の昼前「ホームズクラブの例会に行く」と宣言した所、何を勘違いしたのか5歳の娘が「私も行きたい」と言い出しました。1歳の時に北とぴあの自己紹介例会に連れて行った事はあるものの、抱っこされてた時とは事情が違うので、遊び?かもしれないけど、宝探しと言っても、本を広げてみんなで話し合いをするんだよ~と説明してみたものの、出かけたガールの意志は固かったのです…。

予想外の展開に、到着が少し遅れ会場に入ると、満員御礼でしたが、椅子を融通して頂きました。本番前のレクチャーで、宝探しゲームの傾向と対策を過去問を復習しながら、発表者の若林孝彦さんが丁寧に説明して下さっていました。
リアル宝探しゲーム「ボルジア家の黒真珠を探せ!第4弾」ですが、よく考えたら私が最後に出た例会が、第1弾の時でした。知的迷路にはまり、頭がクラクラした覚えがあります。その時は前例がまだ無かったので、コツが分からず、五里霧中でした。その時から回を重ねたのも、この企画が好評だったからなのでしょう。それに、私にとって初めましての方が多数いらっしゃって、最近の例会の盛会ぶりがうかがえました。

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おかげさまで満員御礼が続いています

くじ引きで約7人×6グループを作り、いよいよ問題用紙が配られました。これを読み解いて、60編の作品中、どの物語のどの部分に黒真珠が隠されているかをグループで考えます。私のDグループは、柴崎さんの提案で、個別に質問できるのをいい事に、どんどん聞きに行く作戦で核心に迫ろうとしました。
問題文の中に計算テストが4つあり、それぞれなまえが空欄になっていたのを、うちの娘が「おなまえはかかないんですか?」と質問すると、若林さんからは「非常にいい所を突いていますね」との回答。「妊娠2カ月の時にも、伊勢志摩大会で会ってるんだよね」と若林さんに言われた娘ですが、覚えてないでしょう。でも、この穏やかな声には聞き覚えがあるのかもしれません。
さて、誰のなまえを書くのか…。しかし、ある超有名人の影が問題用紙にちらつき、考えがどうしてもそちらに傾いてしまうというミスリードにまんまと我々は引っ掛かっていたのでした。

中間のヒントの時間になり、若林さんから、ホームズに一蹴されたワトソンの推理が披露されると、見事にDグループの考えと一致。ワトソンレベルの推理力だったんですね…。
バレンタインも近いという事で、差し入れで頂いたチョコをつまんで疲弊した脳みそを活性化させ、改めて、問題文中の、関係ないと言われた事は素直に除外し、重要という点に注目。また英文で問題を作っても解答できるとの手がかりを基に仕切り直しました。

「三人の学生の名前は?」「硫黄の元素記号何だっけ」「シルヴィアス伯爵、イタリア人のハーフだって!」「あ~っ、阿部知二、投げたのはカナヅチって訳してるけど、誤訳なの?」「ここ、高校野球が強い所ではないよね…」などと様々な話が飛び交った末、正典中のロンドンの地名を熟知した中島さんのおかげで、ようやく一つの結論に辿り着きました。
ところが、どの作品のどこに隠されたかは突き止めたものの、理由づけが弱く、決め手に欠けると若林さんからのご指摘。つまり答えは合っているけれど、過程が不十分。もやっとしたままでは終われないので、今までの帰納法から演繹法にチェンジし、なぜその結論が導き出されたのかを考える事になりました。
Dグループは、私も含め事典系は持っていて、勿論それも必要だったのですが、全集を持参した人が無く、よそから借りて読みました。そして、遂に見つけました。

Fグループが早々と正解するという快挙を成し遂げており、我々は2番目のゴールで、達成感と解放感を味わったのでした。解答編が配られると、正解できなかったグループから悲鳴にも似た声が聞かれましたが、うちのグループも、えっ、最初に答えがっ、と騒然となったのでした。

最後に出席ノートに記名してから帰ったのですが、娘も自分でひらがなで書くと言うので「すみれぐみはいらないよ!あっ、ヴァイオレットって書く?やっぱ書かないで…」これが人生で初めて公の物にサインした瞬間でした。例会中は、食べたりスマホで遊んだり満天の☆を紙に描いたりしていましたが。おもちゃ入りのカプセルを探すとか、彼女のイメージする宝探しとは全然違うのでしょうが、一応アシストして、大好きな電車にも乗れて、チョコももらって良かったみたいです。

若林さん、楽しい時間をどうもありがとうございました。久々にどっぷりホームズ・ワールドに浸れました。この黒真珠シリーズ、書物にまとめる予定は無いのでしょうか?作成には時間と労力を費やし大変だと思いますが、次回作がある事を願ってやみません。

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2017年4月23日 (日)

2017年2月度月例会イベント「ボルジア家の黒真珠を探せ!」解答編公開!

2月度月例会のリアル宝探しゲーム「ボルジア家の黒真珠を探せ!第4回」、解答編を公開します!

【解 答 編】
「ワトソン、僕は「テストには真剣に向かい合ったほうがいいようだね」といったよね。テストを受けるときに、一番最初にする最も重要なことはなんだい?」
「・・・」
「テスト用紙に、名前を書くことじゃないか。まず、4枚のテスト用紙に、『四つの署名』をしなければならないだろ。それに第一、ランガム・ホテルで君が依頼されて書くのは『四つの署名』じゃないのかい?」
「確かにそのとおりだ・・・。隣に座ったオスカー・ワイルドは『ドリアン・グレイの肖像』を書く予定だと言っていた。」
「それに、君は、テストの答はG,O、L、Dといったが、肝心なことを見落としている。正解の記号の場所をよく見ると、すべて右側の3番目だ。」
「もうひとつ、僕は問題文の中で、実験をしていたとき、こう言ったよね。「これはきわめて重大な証拠なんだ。」と。何の実験だったか、覚えているかい? 硫黄にナトリウムやカリウムを反応させていたんだ。化学記号はS、Na、Kだ。つまりSNAKEだよ。」
「そう言われてみれば、そのとおりだが・・・」
「『四つの署名』の中で右側の3番目といえば、ピンチン・レイン3番地のシャーマン老人のはく製屋の店だ。それに、「P.L,No.3」はイタリックで書いてあるね。「イタリアには注意する必要がある」と言っただろう。それで、蛇とくれば、シャーマン老人がワトソンを脅かした毒蛇の入った袋しかないだろう。そうそう、黒真珠を取り出すときは十分気を付けてくれよ。」

正解:
光文社文庫『四つの署名』P.90
新潮文庫『四つの署名』P.78
のシャーマン老人がワトソンを脅かした毒蛇の入った袋の中

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如何でしたか、分かりましたか?
今回の謎もかなり難しく、全チーム正解はなりませんでした。深読みしすぎてなかなか『四つの署名』にたどり着かないチームもありました(我々です……)。
このリアル宝探しゲームは、今後も定期的に開催する予定です。是非とも月例会で実際のゲームを体感してみて下さい。

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